保育士のストレス〜先輩保育士編〜

保育

現役保育士のみなさん、いつも本当にお疲れ様です。

特に新任の先生は本当によく頑張っていると思います。

そんな先生方、人間関係でのストレス、抱えていませんか?

正直、どの会社にも【自分と合わない人】はいます。

はっきりとパワハラをしてくる人もいるでしょう。

今回は、先輩保育士によるストレスに関して、自分の経験や友人の話を交えながらご紹介し、そのような状況下での全体的な対応策をお伝えしていきます。

悩んでいる先生方、この記事を見て少しでも勇気ある一歩が踏み出せたらと思います。

スポンサーリンク
この記事を書いた人

20代主婦。教育大学保育専修を卒業後、幼稚園教諭の仕事を4年間勤め、結婚と引越しを機に退職。
その後、こども園でパート保育士として勤める。

もりこ先生をフォローする

先輩保育士によるストレス体験

photoAC

先輩保育士に言われた余計な一言

新任の時や、2年目でまだ不慣れな時期は、わからないことばかりですよね。

そんな時にミスをしてしまったり、動き方が分からず何もできない状態でいる自分に対して、叱るとは別に、たまに余計な一言を送ってくる先輩がいます。

たとえば

先輩保育士
先輩保育士

こういう時は、率先して動いてほしいな。

“まあ、新任だしわかるわけないか”

先輩保育士
先輩保育士

あー。やっちゃったか。

“なんでそんなこともできないの?”

これは、言い方が良くないパターンもあれば、そもそも言ってはいけないパターンもありますよね。

どちらにせよ、言われた方はグサッときます。

筆者の場合、プライドがほどほどに高い性格なので、これを言われるとカチーンとくるんですよ。

ただ、自分のミスのせいでもあるので、もちろん自分の行為は反省して改めるべきだとは思います。

先輩方は忙しさからいつもイライラしているのでしょうね・・・。

“何がわからないのか”がわからなくて辛い1年目

1年目の時は、本当に何もわからないので、先輩に質問をしたり、見よう見まねで動いたりすることばかりでした。

そんな時、知らずに勝手に行ってしまったことで、学年主任から何度か言われたことがあります。

学年主任
学年主任

わからないことは質問してよね!

そうですね。わからないことは質問してます。

でも、わからないことがわからないんですよ・・・(泣)

わからないなら質問しますけど、やろうとしていることに特定のやり方があることを知らなかったので、そもそも質問しようと思わなかったという状況になるのです。

段々と、『こういう時は質問しなきゃ!』とわかるようになってくるんですが。

自由にやっていいよ

1年目の春。

学年主任から言われました。

自分が「この時はどのように指導していますか?」などと質問すると、

学年主任
学年主任

え?そこは自分の好きなように自由にやっていいよー

ん?・・・自由とは!?

どの程度自由なのかどこまでは教育方針を考えた保育をしたらいいのか1年目だと何もわかりません。

きっと、詳細に教えることで全てのクラスが同じ形になるのを避けたいことや、

単純に教える時間を省きたいこと、

もう保育士として(社会人としても)自分で考えて仕事をしてほしいことなど、

様々な考えが推測されますが、こちら側としては困ります。大困りです。

しかも恐ろしいのは、いざ自由にやった後に上手くいかず、それを見た園長や教務主任などが

教務主任
教務主任

なにこれ。ちゃんと学年主任に聞いてやったの?

と注意を受けることです。

ひどいと、学年主任からも裏切られ

学年主任
学年主任

ちゃんと言ったよね?

と注意をされることもあります。

自由にやれって言ったやん・・・。

新任の頃は何もかもわからないので、ある程度はしっかり教えてもらい、年数を重ねていくごとに自分らしく応用力をきかせていけばいいのではないかと思います。

泣いたら先輩保育士に言われた一言

これは友人から聞いた話です。

1・2年目の頃、ホールにある荷物の移動を任されて一人で行っていました。

すると、知らない時間に別の保育士が「動かしてはいけないもの」を別場所に片付けてしまったようで、それをその友人がやったと周りが思い込み、咎められてしまいました。

友人は、咎められたことに驚き泣いてしまい、自分ではないということを伝えられませんでした。

すると、園長を含む先輩保育士らが、泣いている友人を見て

先輩保育士
先輩保育士

ヒロインぶりやがって・・・

と声を漏らしたそう。

後々、その友人はやっていないということが発覚しましたが、

謝られることもなく「じゃあ言ってよ!」と、また怒られたそうです。

この話を聞いて、非常に不愉快な出来事だと思いました。

先輩から咎められたら、その圧で何も言い返せなくなる人もいますよね。

特に1・2年目の時期ですから。かわいそうです。

元々その友人に対して、周りが圧をかけて指導したり、「出来ない人」というレッテルを貼っているような状態だったそう。

社会では、こういう対象を置いてストレス発散をするような人もいますからね。

私はそんな園は絶対嫌ですね。

仕事をおろすのが遅い先輩保育士

1年目の頃です。

基本的に、学年主任が学年会を開いて今後のやること・準備をすることを伝えていきます。

どんなことをするのかは聞いてあっても、

学年主任
学年主任

また今度やり方教えます

学年主任
学年主任

また後日伝えます

などと後回しになることは多かったです。

それは時期が近づいたら教えていくという形なので、それに関してはいいのですが・・・。

1年目の頃は不慣れなために、周りの慣れている先輩保育士と同じ時期に準備内容を教わっても遅いということがあります。

ましてや、通常の準備期間よりも遅れて伝えられる時もあります。

学年主任は仕事をおろしていく立場にありますが、その人がしっかりしていないと、その学年の保育士たちはとても困ります。

もっと早く教えてくれたら、効率よく準備が進められたのに・・・と思うことが多かったです。

お局先輩保育士

このお局先輩保育士に関しては、単純にその存在感がストレスになっているというパターンです。

誰よりも気を遣う必要のある人で、怖い感じ、威圧的という先輩です。

そして、裏で陰口を言っている人なので、恐ろしいのです。

大抵、新任などの若い保育士の中で「あの子きらい」という対象を定めたら容赦ないです。

その対象にならないように頑張りますが、途中から、どうしてこの先輩に気を遣って仕事をしなくてはいけないんだろう

ただでさえ保育士という仕事は大変なのに

と、ストレスが積りに積もっていきます。

とにかく、このお局保育士に対してのミスは絶対に起こさないように気をつける毎日が続くのです。

ストレス対応策

photoAC

実際、ストレスに対してどのように対応していけばいいのでしょうか。

それは、自分の中でストレスを軽減していく方法と、ストレスの原因を解決する方法の2種類があります。

まず、自分の中でストレスを軽減していく方法です。

  • 好きなことをして発散する
  • 友人や家族に愚痴を聞いてもらう
  • 美味しいものを食べまくる
  • 運動をしてスッキリさせる
  • 素敵な景色を見る
  • 映画やドラマなどを観て感受性を爆発させる
  • 旅行に行って気分転換する

など・・・

とにかくしたいことをして、気分転換をすることが重要です。

世間でよくいう、失恋した時

カラオケで大声で歌って発散しよう!とか

太ってもいいから好きなだけ食べるぞー!とか

相手が振ったことを後悔するように、運動して綺麗になってやる!とか

ただ落ち込んで防ぎ込むのではなく、気分転換をして自分を大切にしてあげようと動きますよね。

仕事によるストレスも同じで、自分の中で気持ちのコントロールをしていく方法も重要になってきます。


では、ストレスの原因を解決する方法に関しては以下の通りです。

(※順序があるわけではなく、説明をわかりやすくするため番号で表示しています)

  1. 本人に直接思いを伝える
  2. 信頼できる上司に相談する
  3. 園長に相談する
  4. 労働基準監督署に相談する
  5. 退職し、しばらく休む
  6. 転職する

1.本人に直接思いを伝える

これは勇気が必要ですが、言えばわかってくれる人ならば、直接思いを伝えましょう。

他の人を巻き込むよりも、当事者間で済むのなら早いです。

相手も、上司からの評価が下がるよりも本人から言ってくれた方がいいと思う人もいます。

しかし、注意点があります。

それは、相手の性格を理解してから伝えるようにしましょう

先輩保育士
先輩保育士

この前、あの子こんな文句言ってきたんだけどね・・・

と、別の保育士に話して愚痴大会が開催される恐れもあります。

しかも、そんな言い方をしてないのに話を盛ったり、いい加減なこと言ったりする可能性もあります。

人によっては直接本人に言わない方がいい場合もあるので、気をつけましょう。

そして、伝え方も重要です。

こちらの不満をあからさまに伝えるのではなく、

『このようにしていただけるのはありがたいですが、もし可能でしたらこうしていただけると助かります』

のように、いつも指導してくださることへの感謝を伝えた上で、改善して欲しいことを伝えていくスタンスでいくのがベストです。


2.信頼できる上司に相談する&3.園長に相談する

自分の信頼できる上司に相談するという方法があります。

上司や園長に話すことで、さりげなく指導をしてくださる可能性もありますし、会議の際に、特定の人を名指しにはせずに全体に対して指導をしていくという方法で伝えてくださることもあります。

また、本人にも直接伝えたのに改善されない場合や、あまりにもひどい扱いを受けている場合は、はっきりと上司から指導を受ける必要があります。

そのため、第三者に話すということも考えていくとよいと思います。

しかし、注意点があります。

それは、ストレスの原因となる先輩保育士と、相談する上司や園長がどのような関係性であるかを知っておくことです。

もしも、日頃たわいもない話で盛り上がったり、プライベートで仲良くしているような関係性であると、裏切られる可能性もあります。

園長
園長

それはあなたが我慢するべきでしょ。〇〇先生は必要な指導をしているのよ。

なんて言われてしまい、しまいにはストレスの原因となる先輩保育士に告げ口をされて終わりです。

正直、そんな園はもう最悪ですね。

新任や若手潰しのようなものですから、私ならすぐ退職しますね・・・。


4.労働基準監督署に相談する

これはかなり勇気が必要ですし、筆者自身も利用したことはありません。

労働基準監督署は、所属する会社が労働に関する法律を守って運用されているかを監督する機関です。

したがって、パワハラやセクハラ、過度な時間外労働を強いられる、不当な給料の減給や未払い等、様々な面で相談することができます。

上司に相談しても状況が改善されなかったり、さらに悪化したりする場合は、労働基準監督署に相談するといいでしょう。

ここで注意点です。

労働基準監督署は、あくまでも労働基準法違反があるかどうかの調査をし、違反していればそれを是正するように勧告すること(行政指導)が役割です。

そのため、給料などの目に見えてはっきりするものはいいですが、パワハラなどで証拠がはっきりしていないものに関しては応じてくれない場合があります。

また、匿名で相談をすることも可能ですが、その場合は資料や証拠が十分でないと取り入ってくれないこともあります。

そして匿名でない場合、説明した状況によっては会社にバレてしまう可能性があります。

もし、今後もその職場で働く予定であるならば、さらに嫌われる覚悟で行動を起こすことになります。

この選択肢を取る場合は、転職や退職をすでに計画している時に行うのがいいでしょう。


5.退職し、しばらく休む

正直、余程悪質なタイプの嫌がらせや過度な指導を受けている場合は、その職場で頑張り続けることもないので、辞めてしまえばいいと思います。

保育士の場合、担任をしているのに年度途中で辞めるなんてありえないと思う人がほとんどだと思います。

筆者も基本的にその考えです。

しかし、あまりにもやつれていく先生を子どもたちや保護者が見たら、不安が増すと思います。

心身の不健康は、身体にも影響を及ぼすことが多いので、そのような先生が20人以上の子どもたちを毎日見ていくというのは、むしろ危険です。

何かがあってからでは遅いので、頑張れる場合は年度末まで。

過度な体重の変化や鬱症状が見られる場合はすぐに辞めるべきだと筆者は思います。

もし、離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して12カ月以上あれば、失業給付を受け取ることができるため、ハローワークに通いながらゆっくりすることもできます。

頑張れそうな人は、1年は頑張ってみて、それから辞めるか続けるか考えてもいいと思います。


6.転職する

保育士資格をせっかく持っているからな・・・

この職場は嫌だけど、保育士としての仕事は好き!

という人は、働き先はそこだけではありませんから、別の保育施設に転職しましょう!

新卒1・2年で転職なんて・・・

と思わずに、自分が働きやすい職場で子どもたちと関わっていくことが一番大切だと考えて、選択肢を増やしていきましょう。

転職先は保育園や幼稚園だけではありません

企業内保育所病児保育施設など様々な選択肢があります。

転職サイトを見て、色々と詳しく調べていくことも大切ですね。

コチラに転職に関する内容の記事がありますので、ご参考になれば。

上記の記事の中で、マイナビ保育士という転職サイトをオススメしています。

とても丁寧な対応で、筆者自身も大変お世話になりました。

悩んでいる方は、ぜひ活用してみてくださいね!

筆者から

photoAC

保育士は過度なストレス環境の中で働いており、たくさんの命を預かる責任重大な役割を担っています。

そんな先生たちが、子どもとのかかわりだけでなく、一緒に切磋琢磨していく保育士同士でストレスを深めていくことは良くないですよね。

どうしても辛いならば、退職したり転職をしたりすることも選択肢として考えていくことが必要だと思います。

もし今悩んでいる方がこの記事を見ているのならば、少しでも勇気を出せるきっかけになればと思います。

また、ストレスの原因が先輩保育士だけでなく、『後輩保育士』『園長』などの対象もありますので、今後更新していけたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました